ケーブルテレビで「ロード・オブ・ザ・リング」をやっているので、また観てます。原作も6回読んでいるし、映画も何度も観ていて、ストーリーも完璧に分かっているのに泣くのです。なぜでしょう?
この壮大な物語は、全てがそれぞれの自己犠牲の上に成り立っています。それが涙をさそい、感動を呼ぶのです。善の側の登場人物は、誰も自分のやりたい事などやっていない。中つ国という世界の未来を救うために、皆が自分を犠牲にして役割を果たしていくのです。大いなる責任感を持って。 それぞれの自己犠牲というものがなかったら、この物語はここまで特別なものにはならなかったでしょう。皆が辛く苦しい思いをしながら力を尽くし、世界が平和になっていく過程が素晴らしいのです。だから感動するのです。 物語の中のひとつのエピソードである王の恋愛の成就も、それぞれにそれぞれを犠牲にしながら力を尽くしたからこそ美しい。 自分のことはさておき、何かのため、人のために力を尽くすこと、それは苦しいけれども、結果的には大きな喜びを呼ぶことになると信じます。 喜びとは何か…。それはけして自分の喜びではなく、人が喜んでくれることを幸せと思える心を持つことだと思います。お互いがお互いにそう思えたら、きっと平和な世界が来るのではないかと…。
by schazzie
| 2009-02-09 00:13
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