「時々レスリーの目に、敵意と嫌悪が浮かんでいることがあるので、びっくりしてしまうんです……わたし、人に嫌われることがめったになくて―それに、レスリーの友情を勝ちとろうと思って、こんなに努力してきたのに」―『アンの夢の家』
赤毛のアンのこういう押し付けがましいところが、私は嫌いです。世の中には根っから合わない人もいるし、こういう言い方だと、努力は自分が好かれたいがためのものであって、相手のことを考えてのものではないような感じがしてしまいます。
まあ、いずれ「相呼ぶ魂」になるのでしょうけどね。ともあれ、この一節だけをとると、自己中心的なお節介焼きにしか見えません。だいたいにおいて、紙一重ではありますが…。