★凛さんへのお返事です。
震災は東京でも家の中がめちゃくちゃで、屋根瓦も落ちて断水にもなり、帰宅難民やら計画停電など、私個人もかなりショックを受けました。 なんたって地震は怖かった!東北に比べれば…というのはありますが、マジで死ぬと思いましたよ。しばらく震えが止まらなかった。 そして犠牲になった沢山の人の大きな悲しみを感じてしまい(広島とかも行けない人です)、立ち直れないかとさえ思っていました。 しかし、たまたまバンドのメンバーが石巻出身で家族を津波で亡くしたので、ここは何としても私が頑張って助けなければと思った次第です。 集めた寄付を渡して一段落した時、急にがっくり来ましたよ。やっぱり自分自身もかなりショックだったんだなあと思いました。 被災地の方を支援するのはもちろんですが、支援というのは元気でなくてはできないから、支援する側を励ますという事も私の仕事だと思っていたので、正直しんどかったです。 こんなこと初めて語りましたけど、私が歌う目的は、おこがましいかもしれませんが、人を助けるためなんです。 以前ある人に、あなたは人を助ける仕事をしなさいと言われたことがあり、それをずっと考えていたんですが、ある時、歌で人を助けることができると確信しました。 それは災害の支援という大きなことのみならず、個人を助けることも含みます。 ライブに来てくれた人に、鬱病が良くなった、肩こりが治った、ストレスが解消したなどなど毎回言われます。 そんなふうに、聴いてくれた人に何かしらプラスになり、たった一人でもいいから喜んでもらえるならそれこそ本望です。 痛みを取り去れば、人は優しくなれる…そう思って体の痛み、心の痛みを和らげてあげられるような歌を歌いたいと常に思っています。 そういう積み重ねをしていくうちに、優しくなれた人たちの力が集まって、災害などの場合の支援という形に繋がると考えています。 しかし人を助けるためには、まず自分を高め、強くならなくてはならない。そのための努力を怠ってはならないと思います。常にシビアでいたい、どんなステージも力を抜いてはいけないと。 だから、けして楽しいばかりではないんです。思うように歌えなくて、泣きながら何百回と練習することもあるし、たった1音でも納得のいく音が出なければ、何度でもやり直す。 そんな風な毎日だから、本当に楽しいと思えるのは、お客様が喜んでくれた顔を見たその一瞬だけです。 それが私にとっても何より嬉しいこと。ああ、良かったと思うし、頑張った甲斐があったと思える一瞬なんです。 しかし、それで良しとしてはいけないんですが、それはまた別の話。 長くなりました。最後まで読んでいただいてありがとう!
by schazzie
| 2012-03-04 16:08
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